鹿が…。

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ん…? 台所の窓から数メートルのところに鹿がいる。
窓の前は山である。
日頃から、鹿や猪が山から出たり入ったりしているらしい。朝、痕跡を見る。
木々の葉っぱが大人の腰のあたりの高さに切り揃えたように無くなっている。
木や葛の根元が掘り起こされている。
ときには、花を囲っていた石が、それも片手では持ち上げられない重い大きな石が、あちらこちらに散乱していたりする。
「猪です」、「鹿です」、と近隣のどなたも断言される。
狼藉は夜の間のことで、食事の様子も、土掘りの荒作業も、現場を見たわけではない。
深夜にうごめくものの音や気配を感じたときは、翌朝、鼻先で玄関扉を叩いたかも知れぬような、扉の間際が掘り返されていたり、まさか、覗こうとしたわけではあるまいが、窓の真下に足跡を見ることもある。
夜、獣との遭遇は怖い。身を潜めているより他ない。

朝、目の前数メートルで草を食む鹿の姿には恐怖心がほぐれていく。
「ま、ごゆっくりどうぞ」。

「鹿が…。」への2件のフィードバック

  1. まあー鹿ですか!
    おもちゃのマーチを突然思い出しました。
    自然の動物園です。
    木々や作物をやられるので、困りますね。
    こちらは家の回りにはまだ、出没しないので
    助かりますが、その内に匂いを嗅いでやって来るかもしれません。

  2. まるで、映画の世界にいる様ですね。馴れて来るから怖くなくなるのでしょうが、男一人でも
    勇気が必要に感じます。被害さえなければ動物と楽しい暮らしなんでしょうがーー。

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