当分の間、病院暮らしです、と知らせたら、目は不自由ではないのだから、と3人の人から本が届いた。
本そのものの重量も、内容も、軽いものが良かろうと文庫本や写真集や絵本が届いた。
入院前の自宅に宅急便で届いた。
入院してからは、手提げ袋に本を詰めて持ってきてくれる人もある。
これまで、読みたい本は自分で選ぶばかりであった。自然と傾向が同じようなものに固まっていた。
この度の入院で届いた本の中には読んだものもあって、
彼女も同じ作家に興味があるのだなア、と頬が緩んだりした。
ほとんどは自分で手にとることが無かった本であった。
狭い病室での日々、眠れぬ時間は本を読む。
本の分野が少し広がった。
