●歩き始め
ずいぶん長い間の巣籠もり暮らし。
人を招けず、会いにも行けぬ。
歩くことなどに興味はなかったが、脚の手術で3ヶ月の手術、入院の後、ソロリソロリと歩き始めた。
当初はリハビリ、リハビリと一途に思っての歩きだった。
杖をついて200mほどがようやくだった。
杖を手放してからはタブレットを持って出るようになった。
道端の草花や空の景色を撮る。
ちょうどひと休みになる。
歩いているうちに痛みが来たり、しびれて来る。
そんなときにカシャッと撮る。
ウヲーキングではなくて、散歩である。
休み休みの散歩は気分次第、脚の調子次第で、時には1万歩になる。
山里暮らし、誰にも会わぬ野の道散歩。
彼岸花が咲き始め、栗がはじけだした。