マッカ

20160722_141337

ギラギラ、カンカン、太陽の下。
白く乾いた畑の土にコロリ、コロリンと転がる黄色いマッカ。
果皮がひび割れ、はち切れて、枝に下がる赤いトマト。
夏のおやつはマッカとトマト。
ツルベで汲み上げた井戸水に浸けてあった。
トマトにかぶりつけば、ブジュッとつぶれて口の端から汁が滴った。
マッカは包丁でむかねばならぬ。
半分に切ったら、トロリと蜜のからまった種をくりぬいて、大きなひときれをかじる。
甘いのに当たれば幸い。だいたいは甘みが少なくて、こどもたちにはもの足りぬ。
けれど、一軒の店も無い村のこどもたちの夏のおやつは、マッカとトマト、たまにスイカ。

丸くてずっしり重たげな、濃い淡い緑色のメロンが並ぶ棚の隅に、小ぶりの黄色い瓜を見つけると買って帰る。
マッカである。正しくはマクワウリである。
ほのかな甘さが懐かしい夏のシーンを呼び起こす。

「マッカ」への2件のフィードバック

  1. 今年の夏も暑かったですね。あと少しで秋に移るとこの暑さも例年同様、
    恋しくなる時があるだろうと可笑しくもなりますがーーー。(*^。^*)
    佐渡では3年振りに毒蛾にやられ、新潟に戻ってウオーキングをすれば
    佐渡の後遺症でしょうか?ふくらはぎの筋肉痛、お盆に千葉からの娘一家の
    夏休みの付き合いで、今度は風邪、疲れる夏を過ごしています。和子さんも
    ご自愛ください。

  2. 涼しさを求めて日陰をさがします。
    マクワウリ、見ると懐かしくて、買って食べましたよ。
    スイカもとうもろこしも育ててはないけど、わたしにとっては、暑い夏は最高の食べ物です。
    まだまだ残暑厳しく、野菜も草も喉が渇ききっています。

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