似ている!?

雨に降り込められる日々。
退屈紛らしに薄日の射しはじめた林に出てみた。
ようやくわが家のアジサイが青い花を咲かせたが、今年は花の数が少ない。
花が終わると、チョキンと枝を切り落としておくのだけれど、どうやら昨年は、切る時期、切る箇所をまちがえたようだ。
蕾がつくはずのところを切り取ってしまったのだ、きっと。
切り取った枝を適当な長さにして、そこかしこにプスプスと挿している。
挿した枝から緑の葉が出る場合もある。
今回は3本、挿し木成功。
小さな葉っぱに顔を寄せれば、そばにモミジも10センチほど、細い茎を伸ばしている。山椒の木もチョロリと背伸び。
あたりを見回して、こぶし大の石を拾って、小さな木を囲んだ。
ん?似ているな、この光景。
手術後の母が杖をつきつつ、ゆっくりと林の中を歩いていた。母の歩いたあとに小石が並べられているところがあった。
椿、山椒が小さな茎を伸ばしているのを見つけて、目印に小石で囲んでいた。
まだわたしの足どりは、当時の母のごとくトボトボとまではなっていないけれど、思いのありようが似てきたようだ。

「似ている!?」への2件のフィードバック

  1. アジサイを別の場所に植えたので最初に植えたアジサイを絶やそうと毎年切っている。
    大きな石の間だからどうしても根の一部が残り、毎年沢山のアジサイが咲くので繰り返しで
    ある。だが、今年は何年振りかに元気はない。別の場所のアジサイは元気に咲いているの
    だが。今年は果物の実りが良いと聞く。枯れそうになった梅に枝が増え沢山の実がなった。
    花や木の実と自然の調和は良くわからないが何年に一辺、驚くことがある。
    目印の小石、思いのありよう、これも長い人生における母上様の自然に身に着いた調和で
    あるだろうか。

  2. 梅雨の季節、植物もぐんぐん伸びてくれますね。水道水の散水よりも、雨水のほうが嬉しそうです。
    山椒の赤ちゃん、小石のお家で元気に育ってね。

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