早い者勝ち?

裏山の一角がすごいことになっている。
ギボウシ、アジサイなどのまだ小さいのを大小の石で囲んでいるが、中でも大きな四角い石が2つ、変な場所に移動し、変な方向を向いている。
石で囲んでいたところは耕されたようになっていて、ギボウシもアジサイも、倒れ、破れ、壊れている。
傍らの、山へと続く道は、この前の大雨の際には川のように水が走ったが、後の荒れようよりもいっそう乱雑なことになっている。
そこかしこ、ボコンボコンと穴があき、ズリズリと地面をえぐって行ったような跡がある。
これまでの例から、たぶん、猪の仕業であろう。
3週間ほど前、台所の窓から見た大きな尻、頭を草むらに突っ込んでモゾモゾとやっていた、あの猪かも知れぬ。
1本だけの栗の木の栗もそろそろ落ちる頃―。
古い木で、次々と枝が枯れては落ちている。
手入れもせず、いくらも実をつけないが、今年はいくつ落ちるだろうかと待っている。
猪に食い散らされては、面白くない。
カサリとイガが落ちる音を聞いたら、サッと走り出て栗を拾わねばならぬ。

「早い者勝ち?」への2件のフィードバック

  1. 短かった夏を取り戻すかのような天気が続いています!
    が空気は秋の気配ですね!
    我が家の栗もパンパン、あともう少しではじけそうです。
    猪には荒らされてくないですね。

  2. 全く違う情景なのに何故か「里の秋」の歌を思い出す。同じ栗の実が出て来たからか?
    お背戸に木の実の落ちる夜はとカサリとイガが落ちる音を聞くの情景は全く違うのに。
    どちらにも同じく待つという気持ちでは通じているからだろうからか?。ふるさとの空家
    にも大きな栗の木がある。帰ると嬉しいのはウグイスの声と栗の木の風に揺れる姿だ。
    ウグイスはケキョ、ケキョからホーホケキョに変わる。栗の大木はゆったりと動く。これも
    帰りを待ってたよと言っているようだ。実が落ちる頃には帰ったことがないが同じくカサリ
    と落ちるのだろう。猪はいないから勝ち負けの心配はなく和子さんの様に走らなくては良
    いがこの文を読んだら何故か走って拾ってみたくなった。

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