うぐいすが来た。

あれ?かもしれない…。
やっぱりそうだ。うぐいす初音。ほーほけきょとまではいかないけれど、ほほ~、とか、けきょと言ったようにも聞こえる。
今春はちょっと遅かったようだ。凍てつく日々が多く長かった。
このところのおだやかな陽気に誘われて訪れてくれたのか。
思わず頬が緩む。
うぐいすは、ふた声鳴いたところでぴたりと鳴くのをやめてしまった。姿も見えない。出し惜しみ鳴き惜しみせずにほーほけきょと歌ってほしいけれど、
春の初めのうぐいすは、けちをつけて申しわけないが、歌うのが下手なのです。
春がだんだんと深まるにつれて、うぐいすは歌唱力を増していく。いつものことです。
今朝、ひと声、ふた声鳴いたのは、春になりましたね、のごあいさつ。これから歌を磨いてきます、もうしばらくお待ちくださいと言ったとか、そんなことは言わぬ、とか。
うらうら陽気に誘われて、思うこともなんだか春霞みがかかったようです。 

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