山の蛙

20160406_115926

クルル、コロロといい声が深夜まで続いている。
ン?夜の11時に鳥が鳴く?
もしや、あの蛙ではなかろうか?
昨年の10月に玄関先で蛙を見た。
手のひら大のドテッとした茶色の蛙だった。
わが家は水田から遠い。車の通る道路から山道へ、少し坂道を上がった林の中にある。
そんな所へ蛙は何を求めてか?迷いこんだのか?
青蛙ならためらいも無く捕まえて、田んぼに連れていってやるものを。
グエグエと鳴く茶色の蛙はあまり気持ちが良くない。触れない。
居るべきところはそっちじゃない、あっちだろうと声と木の枝で追い立てたが、言うことを聞かず、ノソリノソリと草の蔭へと行ったのだった。
あの蛙が雑木林で枯葉に埋もれて冬眠していたのだろうか?
野鳥の多い林である。昼間は鳥に襲われ、食べられるかも知れぬ。
だから夜にコロコロ、クルルと鳴いているのか?
秋にはグエグエと鳴いていたのに、山鳥かと聞き間違えた。美声である。
たぶん、一匹だけの鳴き声である。
友よ、連れ合いよ来たれと呼んでいるのか?
水辺への道が分からぬのか?
山の蛙として棲み続けるのか?

「山の蛙」への1件のフィードバック

  1. 花を摘みながら里歩きをしたくなる、穏やかな天気でした。
    こんなに平穏で良いのかと・・・
    畑を耕していると、にょきっと土の中から目覚めてこんにちわとカエルさん。
    色んな所に色んなカエルさん、恋のきせつかしら!

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