バリ、バリ、バリ

バリ、バリ、バリ、バリ、
長い金髪、両肩丸出しタンクトップ。むき出しの肌はしっかり焦げ茶色。
オートバイで疾走しているのではない。電車の中である。こちらは優先座席。あちらとは離れており、顔は見えない。
いまどき珍しいほど大きな声で電話中である。聞きたくもないけど、バリかっこいいだの、バリやばいだの、やたらバリバリバリバリいうのが癖らしい。
うるさいが、吹き出しそうにもなる。午前9時、車内の座席はほぼ満席状況である。誰の目も耳も全く気にならないらしい。どうやらこれから学校へ行くようだ。
隣の車両から友達らしき女性がやってきた。
先ほどから、バリバリ会話の相手のようだ。電話で誘導されて来て、長い金髪の女性の隣にドスンと座る。大きなバッグで席が確保されていた。
こちらも負けず劣らずの金髪、超ミニのパンツである。
数学ができないという話が聞こえてくる。高校生か? 試験中か? 
降りるときにチラリ、いや、ジロリとなったかもしれない。ふたりの顔を見た。長いまつげをつけ、メイクが濃いが、幼い顔つき。高校生かなぁ?
どこの高校?

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